現実逃避のレビュー部屋

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アニメ「正解するカド」レビュー

異星人(未知)と遭遇するまで描く作品は星の数ほどあれど、その後を描いた作品は数える程しかないだろう。

正解するカド」はそんな数少ない作品の中でも、「その後」を緻密に描写し、「未来は一体どうなるのか」という好奇心をこの上なく刺激してくれる作品である。

高次元・宇宙の外「異方」、異方から無尽蔵の電気エネルギーを取り出す「ワム」といった概念を導入するだけではなく、それが実際にこの世界にもたらされたとして、何が起こるのか。

貧富の差は持つ者と持たざる者が生まれることで生じる。ではなぜ持つ者と持たざる者が現れるか、それは資源が有限だからだ。電力ーもっと広義にエネルギーーが無限に取り出せるとして、この差は埋まるのだろうか。仮にワムが有限個だったとしたら、ワムを実際に利用するために配電線など現実的・物理的な制限ができていたかもしれない。しかしワムは誰でも作れるということが公表されてしまった。それまでの政治的駆け引きをどんでん返しするように、理論上ではなく事実上本当に無限のエネルギーを利用できる未来が開けたわけである。

正解する、という言葉はなかなかいいチョイスだと思う。それは正義のような意味合いにも似ているが、一切のイデオロギーを感じさせない、ピュアな前進のような言葉。これからこのアニメがどんな「正解」を描いていくのか、見守りたい。

 

参照

公式ホームページ:正解するカド KADO: The Right Answer